4-02 ZYBOでLinuxを走らせる手順

 ZYBO上でLinux OSを走らせるには、まずブートローダやLinuxカーネル、Linuxファイル・システム、FPGAビットストリームなどを書き込んだmicroSDカードを作成する必要があります。


●LinuxのSDカードを作るにはLinuxのパソコンが必要になる

 microSDカード作成のために、別途デスクトップやノートブック・パソコンを準備します。ただしZYBOのOSはLinuxなので、その
パソコンのOSもLinuxである必要があります(図4-02)。
 私はLinux用のSSDにUbuntu 14.10をのせ、Windows用のHDDとデュアルブートにしています。UbuntuはLinuxディストリビューションの一つであり、無償で使うことが出来ます。


  図4-02 ZYBOでLinuxを走らせるにはLinux PCが必要


●ザイリンクスのサイトで開発ツールをゲットしてインストール

 まずは母艦PCにFPGA開発ツール「
Vivado」をインストールします。バージョンはVivado WebPACK 2014.1です。最新版ではないことに注意してください。このバージョン以外ではXillinux(ジーリナックス、Xillybus社が提供するLinux OS)用のFPGAビットストリームが生成できない可能性があります。

 ザイリンクス社のサイトに行ってそのバージョンをダウンロードし、インストールします。その際ライセンスが必要になるので、指示にしたがってライセンスを発行してもらいましょう。


●Vivadoでビットストリームを生成する

 
XillinuxはLinux OSの一種ですが、カーネル、ブートローダ、ファイル・システムをmicroSDカードにロードするだけでは動きません。ハードウエア(ARM Cortex-A9を中心にしたFPGA内部回路)の情報(ビットストリーム)もコピーして初めて動きます。

 この書籍付属の
CD-ROMにXillinuxのツールキットカーネルイメージがあります(*1)。それらを使用して以下の手順で進めます。

(*1)xillybus.comからもダウンロードできるが、CD-ROMと同じバージョン(xillinux-eval-zybo-1.3b.zip)が好ましい。


@Xillinuxツールキットからビットストリームを生成する。
AmicroSDカードにカーネルイメージをロードする。
Bビットストリームやその他のファイルをmicroSDカードにコピーする。

 詳しい手順はこの書籍
第3部・第1章に書かれています。またはxillybus.comに従って進めてもよいでしょう。



  写真4-02 プロンプトからstartxとタイプ

●まるでパソコンのようなGUIが現れる

 microSDカードが完成したらZYBOに挿し、マウス、キーボード、ディスプレイを繋いで電源を入れてみましょう。写真4-02のようなプロンプトが現れるので「
startx」とタイプすると、次は写真4-03のようなX Windowが立ち上がります。



  写真4-03 Xillinusが立ち上がったようす。まるでパソコンのようなGUI

●インターネットにアクセスすることもできる

 イーサーネットのコネクタにLANケーブルを繋いでFirefox Web Browserをクリックします。検索サイトが現れるので適当に検索してみましょう。
 今のところイーサーネットは使用しませんが、いずれはZYBOに様々なツールをダウンロードするので、ネットに繋がることを確認しておきましょう。


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