●バイアス加算とRelu
次に「バイアス加算&Relu」を考えます。 図6-35にそのブロックの回路図を示します(タイムチャートは省略)。
乗算結果MULOUTは8ビット右シフトされMATMUMOUT_sftとなり(右シフトする理由はここ)、その後バイアスB1Dataと加算されAOUTとなります。
加算結果AOUTが正の場合はそのまま、負の場合は0で出力され、Reluとなります。
最後にDF/Fでラッチして畳み込み1層目の出力X_WR_DATAとなります。 |
図6-35 バイアス加算とReluの回路図
●パディングを施した状態でRAMに書いておくと次の層で楽
X_WR_DATAからは28×28の画素値が出てきますが、これらをパディングを施した状態で画像RAM書き込んでおくと後々の層で便利になります。
図6-36の白の部分は28×28の画像、灰色の枠はそれにパディングを施して30×30の画像にしたものです。
白の画像には0〜783まで番号が付けられています。この番号をn番地と呼ぶことにします。
また灰色の画像には0〜899まで番号が付けられており、この番号をm番地と呼ぶことにします。
mとnの関係は同図のように、m = 30V + 31 + H となります。ここでVとはVCO28の値、HはHCO29の値です(リードアドレス生成回路参照)。
したがって図6-37のような回路で画像RAMの書き込みアドレスを生成できます。 |
図6-36 白枠の画像データを灰枠の番地に書き込む
図6-37 リードアドレス生成で使った信号をライトアドレス生成に活用する
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