8-08 4,5,6層目の画像の読み出し・書き込み

■4層目の読み出し

●入力画像を読み出すシーケンスを考える

 4層目の入力画素数は14×14ですが、パディングが施してあるので、図8-104のように18×18画素がメモリに蓄えてあります(入力パディングの幅は)。同図のように3×3画素を取り出して係数と乗算します。各数字がその画素のメモリアドレスであり、網掛けの画素をBaseAddrと呼びます。


  図8-104 3×3画素の読み出しシーケンス


●BaseAddrにOffsetを足せば良い

 BaseAddrは図8-105の左のように遷移します。ほかの画素は同図右のようにBaseAddrにある決まった値(Offsetと呼ぶ)を加算すればそれぞれのアドレスが得られることが分かります。


  図8-105 読み出しアドレスの作り方


■4層目の書き込み

●パディングを施した状態でRAMに書いておくと次の層で楽

 4層目の出力は16×16画素ですが、それにプーリングを施して8×8画素となって出力されます。

 図8-106の白の部分は8×8の画像、灰色の枠はそれにパディングを施して
10×10の画像にしたものです。白の画像には0〜63まで番号が付けられています。この番号をn番地と呼ぶことにします。
 また灰色の画像には0〜99まで番号が付けられており、この番号をm番地と呼ぶことにします。


  図8-106 次の層のためにパディングして書き込む


 mとnの関係は同図のように、m = 10V + 11 + H となります。ここでVとは縦方向8進カウンタ(VCO8)の値、Hは横方向8進カウンタ(HCO8)の値です。
 したがって図8-107のような回路で画像RAMの書き込みアドレスを生成できます。プーリングの間引きを鑑みてHCO16(0)=1という条件を加えてラッチします。


  図8-107 書き込みアドレス生成回路


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