係数の導出
DSPLinksで係数を導出する
 DSPLinksを使うとデジタルフィルタの係数を簡単に得ることが出来ます。また係数を量子化(整数化)することも出来ます。

このアーカイブを解凍した後、DSPLinksのディレクトリにコピーしましょう。その後DSPLinksを実行し、OpenアイコンをクリックしてIirDesign4.DE2を開きましょう。


CHBLPF(チェビシェフ型LPF)のコンポネントを選択し、右クリックでOpen a Monitorを選択してください。


すると新しいウインドウに周波数特性が描画されます。これは1kHzまでを通す6次のLPFです。


U_0ウインドウを最前面に出した状態でTools→Save Coefficientsを選択すると係数がセーブできます。


6次のLPFは3個のBiquadからなるので、「1st biquad」から「3rd biquad」が有効です。また、値は2進数になっており、ビット数は15で量子化しています。


そしてDSPLinksで得られた係数の下位12ビットをVHDLにコピーします。この際、A0, A1, A2はそのままで良いのですが、B1, B2は正負を反転させる必要があります。


VHDLでは係数を16ビットとしていますが、DSPLinksでは15ビットで量子化しています。その理由は、ここで説明したように係数の絶対値が1より大きく、16ビットでは量子化しきれないからです。

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