19-02 背景クラスの追加
●背景は背景として認識させる
誤認識を避けるため、新たに「背景」のクラスを8つ追加します(図19‐08)。"white"は真っ白、"beju"はベージュ、"black"は真っ黒の背景を認識します。
また「色の境界」としてwk2bk, bk2wh, wh_bk, bk_whクラスも追加します(ここ参照)。 |
図19-08 Pythonプログラムのクラス定義の部分。10クラスになる
●デコボコをひび割れと誤認識しないように
最後の"bumpy"クラスは「でこぼこしたコンクリートの表面」で、これも背景クラスとして追加します(図19‐09)。"nega"クラスは「ひび割れ無し」ですが、比較的つるつるた表面なので、それとは別のクラスとします。 |
図19-09 "bumpy"クラスの評価用画像。でこぼこしている
●val_1に評価用画像を入れる
8つの背景クラスの画像ををそれぞれのフォルダにまとめます。図19‐10は評価用画像フォルダです。同図のようにフォルダ名を付けます。 |
図19-10 val1_1フォルダ(評価用)
●train_1には訓練用画像を入れる
訓練用画像フォルダも同様に背景クラスを8つ追加します。図19‐11のようにフォルダ名は0〜9とします。 |
図19-11 train_1フォルダ(訓練用)
●背景クラスを認識させる理由
bumpyクラスがないと図19‐12のように、コンクリートのでこぼこした表面が「ひび割れ」と誤認識されてしまします("CR"で埋め尽くされる)。そこでbumpyクラスを設けて「でこぼこした表面」を「背景」として認識させます。 |
図19-12 「背景認識」をしないとこのように誤認識だらけに
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