USB経由で自在にイコライジング(IIR型)
本製品付属CD-ROMのMPLAB\Source\IirFrameディレクトリ以下は、パソコンからUSB経由でIIRフィルタの係数を更新し、自在に周波数特性を変えるための枠組みプロジェクトです。

プロジェクト名 説明
IirFrameDualFs89kBiq4 両チャネル(L/R)フィルタリング。サンプリング周波数89.3kHz、Biquad4個。

これらの枠組みプロジェクトをDFdsPIC804基板に焼いた後、DSPLinksで係数を導出し、USB経由でダウンロードします。注)DSPLinks Standard Edition(本製品に付属)の機能です。Web Edition(フリー)にこの機能はありません。

このYoutube動画は、DSPLinksでイコライザを設計→係数をDFdsPIC804基板にダウンロード→SoftOscillo2でネットワーク解析する様子です。理論的な周波数特性とほぼ一致しています。

対応コンポネント
BTWLPF/HPF/BPF/BRF(バタワース特性のIIRフィルタ)、CHBLPF/HPF/BPF/BRF(チェビシェフ特性のIIRフィルタ)、ICHBLPF/HPF/BPF/BRF(逆チェビシェフ特性のIIRフィルタ)、LOWSH/HIGHSH/PEAKING/NOTCH(IIR型イコライザ各種)。

ダウンロードの方法
パソコンとDFdsPIC804基板をUSBケーブルでつないだ後、
@DSPLinksを実行する。
ATools→Partsの後、適当な場所で左クリックし上記の対応コンポネントを置く。
Bコンポネントをダブルクリックし、Change Parametersで設計する。
Cそのコンポネントを選択し、右クリック→Open a Monitorで周波数特性を表示。
Dその画面を見ながらTools→Download Coefficientsでダウンロード。

注意事項
●予め上記枠組みプログラムを基板に書き込む必要があります。
●左右両チャネルともBiquad(2次IIRフィルタ)4個の縦続接続です。
●サンプリング周波数は現状89.3kHzのみです。他の周波数にするにはPR3(A/Dの周期を決める)とDACFDIV(D/Aの周期を決める)の値を変更してください。
●ICD2やPickit2を繋いでいるとうまく通信できない場合があります。

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