arm_negate_q15関数
配列の各要素の符号を反転する

関数のソース(CMSIS 2.0以上をダウンロード・インストールする必要あり)
CMSIS_2_00\CMSIS\DSP_Lib\Source\Cortex-M4-M3\BasicMathFunctions\arm_negate_q15.c

サンプルソース(DFFSKN40基板付属CD-ROMに収録)
IARprojects\src\projects\arm_negate

引数と戻り値


説明(イメージ)


使用例(サンプルソースの一部)

q15_t a[] = {10000, -12345, -32767, -32768};
q15_t c[] = {0, 0, 0, 0};

 : 中略

arm_negate_q15( a, c, 4 );

この関数を実行すると配列cの中に結果が入っている。

実験
上記のサンプルソースをDFFSKN40基板(デジタルフィルター社)にて実験した。Cortex-M4マイコンはPK40X256VMD100(Kinetis, フリースケール社)搭載。演算結果をLCDに16進数で表示している。

下の写真はn = 0のとき。
a[0] = 10,000なので、
16進数で: 0x 2710
2進数で: 0010 0111 0001 0000
ビット反転して: 1101 1000 1110 1111
1を足して: 1101 1000 1111 0000
16進数で: 0x D8F0
10進数で: -10,000 = c[0]


下の写真はn = 1のとき。
a[1] = -12,345なので、
16進数で: 0x CFC7
2進数で: 1100 1111 1100 0111
ビット反転して: 0011 0000 0011 1000
1を足して: 0011 0000 0011 1001
16進数で: 0x 3039
10進数で: 12,345 = c[1]


下の写真はn = 2のとき。
a[2] = -32,767なので、
16進数で: 0x 8001
2進数で: 1000 0000 0000 0001
ビット反転して: 0111 1111 1111 1110
1を足して: 0111 1111 1111 1111
16進数で: 0x 7FFF
10進数で: 32,767 = c[2]


下の写真はn = 3のとき。
a[3] = -32,768なので、
16進数で: 0x 8000
2進数で: 1000 0000 0000 0000
ビット反転して: 0111 1111 1111 1111
1を足して: 1000 0000 0000 0000 ←正の数なのにMSBが1になっている。
その場合、正の最大値0111 1111 1111 1111で飽和させる。
16進数で: 0x 7FFF
10進数で: 32,767 = c[3]


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