SoftOscillo2 Standard Editionクイックスタートガイド
1. プローブを組み立てる

 SoftOscillo2を使うには、@パソコン、Aプローブ、B被測定回路が必要です。

LINE入力を確認する

 まず最初に、あなたのパソコンにLINE入力がついているか確認しましょう。通常は青色のジャックで、ここからサウンドデバイスにステレオ(L/R、2チャネル)の信号を入力します。(fig.1-1)


fig.1-1

 もうひとつの入力としてMIC入力がありますが(通常赤色のジャック)、これはモノラル(1チャネル)であり、オシロスコープとしては不十分です。ノートパソコンで波形を観測できると携帯性に便利なのですが、残念ながら普通のノートパソコンにはLINE入力がついていません(MIC入力のみ)。したがって、まずはデスクトップ型パソコンを準備してください。

 また、SoftOscillo2はジェネレータ(信号発生器)としても機能します。サウンドデバイスが発生する音声信号は、SPEAKER出力(緑色のジャック)から出力され、被測定回路の入力信号として使用できます。そしてLINE入力で入出力特性を観察します。

自分で作る簡易プローブ

 オシロスコープで被測定対象をあたるには「プローブ」が必要ですが、SoftOscillo2で使用するものは、市販のオシロスコープに使用するような本格的なものではなく、サウンドデバイスのミニジャックに差して使用するような簡易なものです。

プラグアセンブリ、ICクリップ、ミノムシクリップを準備する

 fig.1-2は簡易プローブを作るのに必要な部品です。まず、オシロ用プローブは2チャネル必要なので、ICクリップは2個必要です。プラグアセンブリはステレオならばØ3.5mmのものが1本あればOKです。また、GND(接地)用のミノムシクリップは1個あれば事足ります。


fig.1-2

 次に、ジェネレータ用プローブですが、とりあえずは1チャネルだけで十分なので、ICクリップは1個、ミノムシクリップも1個、プラグアセンブリも1本でOKです。

クリップをはんだ付けする

 Ø3.5mmプラグアセンブリはオーディオ用ですが、これをオシロ用プローブとして使用します。fig.1-3のように外側のビニール皮を剥くと、さらにビニール皮で覆われた2本の線が見えると思います。白色がLチャネル、赤色がRチャネルの信号線で、それらを覆っている銅のより線がGND線です。


fig.1-3

 2本の信号線をさらに剥いて、ICクリップにはんだ付けします。GND線はミノムシクリップにはんだ付けします。fig.1-4のようにオシロ用プローブからはICクリップが2本とミノムシクリップが1本出ています。GND線はむき出しになっているのでビニールテープなどで覆っておきます。


fig.1-4

 ジェネレータ用プローブからははfig.1-5のようにICクリップが1本とミノムシクリップが1本出ています。1チャネル分信号線が余るので、短絡しないようにビニールテープの中に隠してあります。


fig.1-5

簡易プローブをパソコンに繋ぐ

 まずはオシロ用プローブをLINE入力(青色ジャック)に差し込みます。

 次にジェネレータ用プローブをSPEAKER出力(緑色ジャック)に差し込みます(fig.1-6)。


fig.1-6

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