SoftOscillo2 Standard Editionクイックスタートガイド |
4. FFTアナライザでスペクトルを見る SoftOscillo2にはFFTアナライザの機能もあり、パソコンで簡単にスペクトル解析ができます。 パソコンがFFTアナライザになる! どんなに複雑な波形でもいろいろな正弦波に分解することができる−これはフランスの数学者フーリエが発見した定理です。そして、波形にFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)を施すことにより、その波形の構成要素である正弦波の大きさ(スペクトル)を得ることができます。FFTはその名のとおり非常に高速なので、パソコンでも簡単にスペクトル解析ができます。このようにSoftOscillo2は、パソコンをFFTアナライザにすることもできます。 いろいろな波形のスペクトルを見てみよう fig.4-1のように、オシロ用プローブのLチャネルを直接ジェネレータ用プローブに繋ぎましょう。その後、SoftOscillo2にいろいろなWaveファイルを再生させます。 fig.4-1 正弦波 SoftOscillo2は初期状態で1kHzの正弦波を再生し、ジェネレータ出力します。fig.4-2はそれをオシロスコープで見た波形です。 fig.4-2 モードを「FFTアナライザ」にするとfig.4-3のようになります。これが1kHzの正弦波のスペクトルで、1kHzのところに一本だけ立っています。 fig.4-3 それでは再生する信号を変えてみましょう。"オプション"をクリックし、 "ジェネレータ"タブを選択します。そして、「Waveファイル変更」ボタンをクリックします。fig.4-4のようにsq1k.wavを選択するとジェネレータ出力は1kHzの矩形波になります。 fig.4-4 矩形波 fig.4-5は矩形波(sq1k.wav)をオシロスコープで見たものです。 fig.4-5 fig4-6は矩形波をFFTアナライザで見たものです。1k, 3k, 5k, 7k, 9kと1kHzの奇数倍の周波数にスペクトルが立ちます。 fig.4-6 三角波 fig.4-7は三角波(tri1k.wav)をオシロスコープで見たものです。 fig.4-7 fig4-8は三角波をFFTアナライザで見たものです。1k, 3k, 5k, 7k, 9kと1kHzの奇数倍の周波数にスペクトルが立っていますが、矩形波と比べると高調波のスペクトルは小さめです。 fig.4-8 のこぎり波 fig.4-9はのこぎり波(saw1k.wav)をオシロスコープで見たものです。 fig.4-9 fig4-10はのこぎり波をFFTアナライザで見たものです。1k, 2k, 3k, 4k, ... と1kHzの整数倍(偶数も奇数も)の周波数にスペクトルが立っています。 fig.4-10
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