SoftOscillo2 Standard Editionクイックスタートガイド |
6. リサジュー図形で位相差を測る SoftOscillo2のStandard Editionには「リサジュー図形描画機能」もあります。リサジュー図形により、2つのサイン波の位相差や周波数比などが簡単に分かります。 リサジュー図形とは L/R両チャネルに周波数の等しい2つの正弦波を入力し、「モード」カテゴリの「リサジュー図形」を選択すると、fig.6-1のような楕円が現れます。これは、LチャネルをY軸(縦軸)、RチャネルをX軸(横軸)としてプロットしたものであり、これを「リサジュー図形」といいます。 fig.6-1 リサジュー図形による位相差の測定 LチャネルとRチャネルの位相差を求めるには、fig.6-1のようにカーソルでX軸方向の幅と、X軸との交点同士の距離を測ります。その値を式6-1に当てはめると、LチャネルとRチャネルの位相差が求まります。 位相差 = asin (X軸方向の幅)/(X軸との交点同士の距離) (式6-1) ただしこれは楕円が右に傾いている場合であり、左に傾いている場合は式6-2のようになります。 位相差 = 180度 − asin (X軸との交点同士の距離)/(X軸方向の幅) (式6-2) fig.6-1の場合、位相差はasin (90mV/220mV) = 24.1度になります。 リサジュー図形による周波数比の測定 LチャネルとRチャネルの周波数が違うときにはその周波数比を求めることができます。まずfig.6-2のようにX軸との交点の数と、Y軸との交点の数を数えます。その値を式6-3に当てはめると、Lチャネルに対するRチャネルの周波数比が求まります。 周波数比 = (Y軸との交点の数)/(X軸との交点の数) (式6-3) fig.6-2の場合、周波数比は4/2 = 2倍になります。 fig.6-2
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