コラム07 D-Aコンバータで行われるサンプル値のホールド ●パソコンの中には必ずD-Aコンバータがある パソコンで適当なWAVEファイルをダブルクリックするとスピーカーから音が出るでしょう。 図7に示すようにWAVEファイルの中身は「整数の羅列」ですが、パソコンの中に「D-Aコンバータ」という回路があり、同図のように「電圧の波」に変換されます。電圧の波はスピーカーに繋がっているので「空気の振動」となって人の耳に届きます。 |
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●サンプルホールドによって連続時間信号になる このようにD-Aコンバータは、デジタル信号をアナログ信号に変換(D-A変換)する回路です。その中ではWAVEファイルの各サンプル値が次のサンプルまでホールドされて出力されます(図8)。 |
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●44100Hz、16ビットでAD→DAすれば音の劣化はほとんどない なお同図ではA-D変換前(マイクから)の信号と比べてD-A変換後(スピーカーへ)の信号は劣化していますが、サンプリング周波数を高くしたり、量子化ビット数を多くすれば劣化は最小限に抑えられます。WAVEファイルでもいろいろなサンプリング周波数/量子化ビット数のものがあるので聞き比べるとよいでしょう。 目次へ戻る |