それではこれら3種類のIIRフィルタ (バタワース、チェビシェフ、逆チェビシェフ) についてまとめます。

バタワース型IIRフィルタは通過域の特性が平坦です。


チェビシェフ型IIRフィルタは通過域にリプルを持ちますが、減衰域の傾きはバタワースに比べて急峻になります。


逆チェビシェフ型IIRフィルタは減衰域にリプルを持ちますが、その減衰率は設定した値以下に抑えられます。 また傾きは比較的急峻です。


今回の講座は以上です。 もし通過域で良い特性を持ちたい場合は バタワース型、もし急峻なカットオフ特性を持ちたい場合は チェビシェフ型が良いでしょう。逆チェビシェフ型は そのシステムのデータが量子化(整数化)される場合に有効でしょう(ビット幅でフロアノイズのレベルが決まるので)。

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