コラム31 EXCELでFIRフィルタを実行する(続き)

●係数を変えてみる

 f-responseシートに戻って係数を変更します。D列にこれをコピペしましょう。周波数特性をみると、6kHz以上を通すHPFになっています。


 io-sinwaveシートに戻り、VBAからModule3(fir_sin_cal)を開いて実行します。下図のように1k, 4kHzが取り除かれ、7kHzのみが残っています。


 もう一度f-responseシートで係数を設定しましょう。D列にこれをコピペして周波数特性を見ると下図のようにBPFになっています。


 io-sinwaveシートに戻り、VBAからModule3(fir_sin_cal)を開いて実行します。下図のように1k, 7kHzが取り除かれ、真ん中の周波数4kHzのみが残っています。


 このようにFIRの係数を変えるだけで色々な特性を持たせることができます。また上図のようにFIRの出力はタップ数(係数の数)に比例して遅延することに注意しましょう(詳しくは漫画26参照)。


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