5-01 Linuxで画像を送ったり表示したりする

 前章ではPL部のROM(初期値付きRAM)に8枚ぶんの画像データを置いていましたが、本章では図5-01のようにPS部から100枚ぶんのデータを送ります。


  図5-01 Linux OSから画像データを100枚ぶん送り込む


●書き込みながら読み出すにはピンポンモードが良い

 図5-02に示すようにピンポンモードで画像を送ります。
XFER_ENDは「PS部から画像1枚送信終了」を示す信号で、これにより2個のRAMの切り替えが行われます。なおこの信号の周期はZYBOのキーボードを押す間隔で決まります。


  図5-02 パイプラインなので書き込みながら読み出す


●PL部はPS部のペースに合わせて演算する

 ユーザーがキーボードを押すたびに1枚画像を送るので、XFER_ENDの周期は1秒程度と長くなります(*1)。
 ここでも示しましたが、流れ作業(パイプライン)では一番遅い人がペースメーカーになります。したがってXFER_ENDの信号でディープラーニング回路の各層を制御します。


(*1)周期は長くなるが、推論自体は前章で測定したように11usで終わる。


  図5-03 流れ作業なので一番遅い人が終わるまで待つ


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