1-05 サルの画像の背景を切り取る
いったんロードマップ(図1‐03)に戻りましょう。現在地は一番上の「サル画像1枚生成」したところです。これから「背景切り取り」→「画像加工」と進んで画像を水増ししていきます。
■サル画像の背景を切り取る
先ほど生成したサル画像から背景を切り取ります。この画像(nihonzaru_org.jpg)をノートブックのファイル枠にドラッグ&ドロップします。
●背景切り取りツールrembgのインストール
図1-20のようにコマンドセルに”!pip install rembg onnxruntime”とタイプします(最初に”!”が付く)。図1-21のようにSucessfully
installed…と表示されれば成功で、これにより”rembg”(*3)がインストールされました。 |

図1‐20 rembgとonnxruntimeをインストールするコマンド

図1‐21 rembgとonnxruntimeのインストールが成功
●Pythonからrembgを実行する
リスト1‐03に”thefirstremove.py”を示します。nihonzaru_org.jpgから背景を切り取るPythonプログラムですが、後々の拡大・回転のために上下左右にマージンを設けたり、縮小などしています(PutMarginやresize)。結果画像は”bgremoved.png”にセーブされます。 |

リスト1‐03 thefirstremove.py 背景を切り取る
●ファイルごと実行するにはrunコマンド
同リストのままコマンドセルに書いて実行しても良いのですが、このファイルを図1‐22のようにドラッグ&ドロップし、run thefirstremove.pyとして(runを付けて)実行すると良いでしょう。 |

図1‐22 runコマンド+Pythonファイル名で実行
●入力はJPG、出力はPNG。背景が切り取られている
実行後すぐにプログラム自体は終了しますが、bgremoved.pngが生成されるには1分近くかかるかもしれません。同ファイルを図1‐23のようにダブルクリックして確認します。背景が白くなっていますが、PNG形式なのでこの部分は「透明」として扱われます。 |

図1‐23 bgremoved.pngの背景は透明
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