1-08 サルと背景画像を合成してデータセット(画像9枚)
再びロードマップ(図1-03)に戻って現在地の確認です。今はStable Diffusionを使って背景を3枚生成したところ、次はその下、OpenCV(*4)による画像合成になります。
●tmp4フォルダを作ってから画像合成する
図1‐40のように”tmp4”フォルダを作成し、”putnihonzaru.py”(画像合成プログラム)をドラッグ&ドロップします。同図のようにtmp2にサル画像3枚、tmp3に背景画像3枚あるので、それらの組み合わせは3×3=9枚になります。 |

図1‐40 tmp4フォルダを作ってから実行
●tmp4フォルダにサル+背景の画像が生成される
プログラムを実行すると図1-41のように9枚の画像が生成されています。同図では「住宅街に現れたサル」の画像です。 |

図1‐41 3×3=9枚の合成画像
tmp4以下をダブルクリックで開きます。図1-42は「山道に現れたサル」、図1-43は「雪道に現れたサル」の画像です。背景やサルの向き・角度が違うことを確認しましょう。 |

図1‐42 山道にサルが現れた!

図1‐43 今度は雪道にサル
●PNGファイルのアルファチャンネル値を利用して合成
リスト1‐06はputnihonzaru.pyの一部です(*10)。これはOpenCVを使った画像合成と保存のプログラムで、背景画像(frame_bg)にサル画像(frame_saru)を貼り付けます。
サル画像はPNG形式であり、RGBに加えてアルファチャンネル(透過率の値)を持ちます。透過率値は0で完全に透明、255で完全に有効になり、それを利用して画像合成しています。貼り付け位置は同リストのようにxp,
ypで調整できます。 |

リスト1‐06 putnihonzaru.py (一部)。OpenCVで画像を合成する
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