5-03 複合周波数信号の自己関数を見る(続き)

●1kHzの成分が115度進んで波形が変わる

 位相をずらすことにより波の形が少し変わります(これと比較)。この状態で自己相関を計算するとどうなるでしょうか。

  図5-41 位相をずらして自己相関をとる

●位相が変わっても自己相関値は変わらない

 accumulatorシートを見ると図5‐42のように位相をずらす前(これ)と
ほぼ変わりません

  図5-42 位相と自己相関値は関係なさそう

●色々な波形をミックスしてみる

 それでは
白色雑音をミックスするとどうなるでしょうか?calcInputシートの入力Bにこれをコピペしてみましょう。図5‐43を見ると何となく1kHzでうねっていることが分かります。

  図5-43 かなりノイジーな1kHz

●自己相関値を見ると1kHzであることが分かる

 accumulatorシートを見ると図5‐44のように45サンプルで1周しています。白色雑音の影響で自己相関値が少しじくじくしています。またk = 0のところは例外的に大きくなっています。

  図5-44 ノイズがあっても自己相関値はそれほど変わらない

●徐々にバイアスをかけていくと…

 次は
ランプ波(直線的な傾斜)を入力してみましょう(これをコピペ)。

  図5-45 サイン波が徐々に持ち上がっていく

●バイアスの乗った自己相関値になる

 自己相関値は図5‐46のようになります。緩やかな傾斜は直流分とみなされ、自己相関値がいくらか押し上げられます。

  図5-46 バイアスのぶん自己相関値が上がる

最初のページへ

目次へ戻る