4-03 推論ラベルパターンROMのHDL生成

●数字パターンを格納するROM

 道路標識は
43種類あり、それらに0〜42の番号を割り当てます。そして推論結果をこのように動画に上書きします。そのためには各数字のパターンを記憶させるROMが必要になります。

 図4-40のように薄い板を43枚重ねるイメージを考えます。各板の
の部分は”1”、黒い部分を”0”とします。それら一枚一枚はデータ幅1ビットのROMと考えることが出来ます。

図4‐40 薄いROMを重ねるイメージ

●0〜42の数字パターンをまとめて1つのROMに置く

 最後にNULL(真っ黒)の板を一枚追加して44枚重ねます。すると図4‐41のようなデータ幅
44ビット、アドレス幅10ビットのROMとなります。

 ROMから適当な1アドレスのデータを読み出してみると、同図のように44ビットのデータの中に緑色(1)と黒(0)の部分が存在することになります。

4‐41 推論ラベルパターンROM。アドレスは5+5= 10ビット、データは44ビット

●推論結果に対応するビットを見る

 もし推論結果が"41"だったとするとbit41を見ます。上の図では”黒”なので、その座標は”真っ黒”すなわちR=G=B=0をVGAに送ります。座標によってはbit41が”
”になっているので、その場合は”真緑”すなわちR=B=0, G=255をVGAに送ります。

●各セル0/1でお絵描き

 推論ラベルパターンROMもEXCEL+VBAで生成します。TS_misc_gen.xlsmを開き、
pat0シートを見ると図4‐42のように数字の”0”が形とられています。各セルは0か1で30×30あり、セルが1のときに色が付けられています。


図4‐42 30x30のセルに数字パターンを書く

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