19-04 FPGAに「ひび割れ検出」を実装

●FPGA+CMOSカメラで作るリアルタイム検出システム

 EXCEL+VBAで生成したHDLを道路標識/信号機認識のものと置き換えます。Quartusでコンパイル→プログラムし、NiosII SBTでマイコンソフトを書き込むと、「
コンクリートのひび割れのリアルタイム検出システム」となります。

●でこぼこしたコンクリートでも大丈夫!

 FPGAに実装したら、ひび割れの画像をノートパソコンなどに表示し、カメラを向けてみましょう。図19‐20のようにひび割れの部分に"CR"(crack)と上書きされます。
背景認識の結果、誤認識が少なくなりました(これと比較)。


図19-20 T字型のひび割れが検出された

●"bm"など隠れていた背景を見てみる

 図19‐20ではPositive(ひび割れあり"CR")クラスだけを表示しています。背景クラスを含めて
全部表示すると図19‐21のようになります。bumpy(でこぼこ"bm")クラスを認識させる効果が分かります。


図19
‐21 "CR"以外は背景。それらは隠していた

●色々なひび割れ画像を認識させてみる

 図19‐22(a〜e)にひび割れ検出の例を示します。つるつるした表面、でこぼこした表面でもほぼ誤認識なく検出されていることが分かります(*1)。

(*1)ノートPCの下端や上端が「ひび割れあり(CR)」と誤認識されている

(a)

(b)

(c)

(d)

(e)
図19‐22 ひび割れ検出の例。ノートPCの下端がCRと誤認識されている

誤認識を減らす手順については次のページで!

次のページへ

目次へ戻る