2-04 被りとりの省略(被りの容認)

 このブロック図の左下に「BBOXの被りとり」があります。この処理がないと検出されたぶんだけBBOXが表示されます。


●BBOXの被りを容認してみる

 それでは「
被りを容認」したらどうなるでしょうか。それではPythonをリスト2‐04のようにnm_suppressonの閾値を10000とします。元々の値は0.45なので実質的に「被りとり」は省略になります。


リスト2‐04 これで被りは容認される


●動画だと被りは気にならない?

 Pythonを変更後に実行した結果を図2-14、15に示します。

 静止画だと少し鬱陶しく感じるかもしれませんが、ハードウエア化の際は動画を扱います。また枠は描画せず、文字(人ならP、馬ならH)のみを表示する予定なので、被りはそれほど気にならないでしょう。


図2-14 被りの容認(1)


図2-15 被りの容認(2)

 以上により「被りとり」を省略しました。第2章をまとめると、

2-01 15層目以外のバイアス加算の省略
2-02 BBOXの変形の省略
2-03 source1+L2Normの省略
2-04 被りとりの省略(被りの容認)

 これらの結果、ブロック図は図2‐16のようになります。



図2-16 バツ印が省略したブロック。バイアスはvgg15層目だけ残し、他は省略


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