●extras-2層目のEXCELを開く
次はextras-2層目をEXCEL化します。これをダウンロードして開きます。
シートは1つ(exW2_Bias)だけで、これは重み係数のシートです(図5‐06)。入力は256チャネルあり、カーネルが3x3=9なので9x256= 2304行、出力は512チャネルあるので512列あります。
係数は-4, -1, +1, +4の4種類に制限しています。全て2の累乗なのでビットシフトで乗算を達成できます(乗算器の節約)。またこの層もバイアスは省略するのでありません。 |
図5-06 extras-2層目の係数。カーネルは3×3
●64枚のシートに入力256チャネル
VBAのModule1を実行すると、exout_000.csv〜exout_255.csv(extras-1層目の出力、これを解凍して同じディレクトリに置く)が新しいシートに転写され、それら(inCh00〜inCh63)がextra-2層目の入力になります(図5-07)。
この層の入力は256チャネルですが、生成されるシートは64枚、すなわち1枚のシートに4チャネルぶんの画像が張り付けられています(*1)。extras-1層目の出力は19×19ですが、パディングで21×21になるので21列、各シート4チャネルぶんあるので21x4=84行になります。
(*1)シート数があまりにも多いとEXCELが重くなり、パソコンのメモリを圧迫するのでシート数を節約する。 |
図5‐07 64×4=全部で256チャネル
●extras-2層目はストライドで画素数を減らす
2層目の畳み込みはStride=2で行います。図5‐08のように3×3のカーネルを2画素ずらしながら畳込むのでその結果は10×10画素になります。(*1)
(*1)この層にはプーリングはないが、ストライドを増やすことによって画素数が減る。 |
図5‐08 カーネルを2個おきに移動させる(横方向、縦方向ともに)
●extras-2層目の出力の答え合わせ
Module02〜07を順番に実行します。上述のようにStride=2であることに注意(Module2参照)。
図5‐09はoutCh000シートとex2out_000.csv(Pythonで計算したextras-2層目のチャネル0)を比較しています(これを解凍して開く)。出力は512チャネルあり、それぞれピタリ一致することを確認します。 |
図5‐09 EXCEL化してもPythonの結果と変わらない
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