9-03 extras-5, 6層目のVHDL化

extras-5層目はカーネルが1x1になる

 extras-4層目の出力はextras-5層目に入力されます。図9-31は5層目のタイミングのイメージを示します。

 extras-5層目の入力は256ch、出力は128chになります。この層はカーネルが
1x1になります。この層では1つの乗算器で出力を128ch、1並列(1個の乗算器)で計算が間に合います。


図9-31 extras-5層目のタイミングのイメージ


●128ch×1並列で出力128ch

 図9-31の上段はoutCh0,1,2,...127を計算するようすです。これら出力128chは1個の乗算器で「逐次的に」計算されます。したがって1画素の計算にかかる期間は10ns x 256 x
128 = 327.68usになります。

 1ライン5画素なので 327.68us x 5 =
1.6384msで1ライン計算しますが、同図右にあるように「休み期間」が109ms程度あるので計110.592msで1ライン、1画面5ラインなので110.592 * 4 + 1.6384 = 446.0064msで1画面の計算が終わります。

●extras-4層目の出力がextras-5層目の入力になる

 extras-4層目のシミュレーション結果relu.outの名前を変えてex5.inとし、それがextras-5層目の入力になります。図9-32のようにRAM_X1_0〜1(入力バッファ、
2ラインぶん、カーネルが1x1なので)にex5.inの内容が書き込まれます。

 conv_ex5は入力バッファからの画像を処理してRAM_X2_0〜3(出力バッファ、
4ラインぶん、次層はカーネルが3x3なので)に書き込みます。1ライン5画素なのでアドレスは8、出力128chなのでデータ幅は8bit x 128 = 1024bitになります(extras層は1画素8ビット)。


図9-32 extras-5層目のブロック図


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