もう一度、変調器側のキャリア (U_1) を見てみましょう。この波形は0度から始まっています。(メニューの"View" -> "Scale Change"でスケールを変更できます)

それでは復調器側のキャリア (U_30) はどうでしょうか?この波形は90度から始まっています。この後にDELAYを置いたのは、これら二つの信号の位相差をキャンセルするためです。

このように、AM復調器のキャリアはAM変調器のキャリアと同期する必要があります。さもなくば、復調されたベースバンドの振幅が減衰してしまいます。
以上でこの講座は終わりです。AMの復調に乗算器を使用する場合は、キャリアの位相に留意してください。位相エラーを低減するためにはPLL(phase-locked loop)など が必要です。
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