●3層目の結果や途中経過も確認

 図3-12は3層目の結果の部分です(64us付近)。このEXCELのa3の行と
ピタリ一致しています。途中経過(2層目の結果など)も確認してみてください。


  図3-12 64us付近から3層目の結果

●1層目は48倍高速化

 図3-13はシミュレーションのフル画面です。1層目の演算は8.4us (
0.84kサイクル)で終了します。前章では400us (40kサイクル)だったので、1層目は約48倍高速化しました。(*1)

(*1)50並列で演算するが、多少のオーバヘッド(RAMへの書き込みで+50サイクル)もあり、48倍となった。

  図3-13 8.4usで終了(RST_NがHになってからW1BUSY_NがHになるまで)

 また同図では1〜3層目までの演算が69.9us (6.99kサイクル)で終了しています(*2)。前章では461us (46.1kサイクル)だったので、全体でも約6.6倍高速化しています。

(*2)最初の5usはリセット期間なので74.9 - 5 = 69.9us


●今度は2層目が支配的になった

 各層でかかるサイクル数(MNIST画像1枚あたり)とその割合を表3-02に示します。

  表3-02 今度は
2層目の割合が大きくなった(1サイクル = 10ns)
1層目 2層目 3層目 全体
時間 8.4us 50.5us 11us 69.9us
サイクル数 0.84k 5.05k 1.1k 6.99k
割合 12% 72% 15% 100%


●次章では2層目を並列化する

 本章では1層目を並列化しましたが、その結果表3-02に示すように、今度は2層目のサイクル数が72%と大部分を占めるようになりました。

 次章では
2層目を並列化して更なるスピードアップを図ります。お楽しみに!

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