●バイアスを加算する部分の回路図とタイムチャート

 図3-21のマルチプレクサ以降の回路図は基本的に図2-05図2-06と同じですが、バイアスOftRomDataを足す部分は違ってくるので説明します。

 図3-24(a)にその部分の回路図を示します。ROM_OFT2.vhdには100個のバイアス値が入っていましたが、それを
7個のROMに分割します(ROM_OFT2_00〜06)。それぞれ16個のバイアス値が入っています。
 ROM_OFT2_00〜06からのデータはdotpro_sigmoid_w2_00〜06に入力され、バイアス値が加算されます。




  図3-24 バイアスを加算する部分


 図3-24(b)にタイムチャートを示します。積和演算結果Pnが有効になるのはCO50=2のタイミングです。またバイアスBnが得られるのはCO50=1のタイミングです。したがって加算器の出力をCO50=2のタイミングでラッチすれば正しい結果Anが得られます。


●バイアスを加算する部分のVHDLソース

 図3-24(a)をVHDLで記述するとリスト3-21のようになります。積和演算結果を8ビットシフトした後、バイアス値を加算し、それをCO50=2のタイミングでラッチしています。

  リスト3-21 バイアスを加算する部分


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