XC3S250E-VQ100の特長
XC3S250E-VQ100の特長
 XC3S250E-VQ100はザイリンクス社FPGA(Field Programmable Gate Array)、Spartan-3Eファミリの中で比較的低価格なものです。以下にその特長を示します。
システム・ゲート 250k
ロジック・セル 5,508
フリップ・フロップ 4,896
ユーザーI/Oピン数 66
BRAM 216kbit
乗算器 12
パッケージ VQ100
(ザイリンクス社Webサイトから引用)

本当に25万ゲートも入るのか
 上の表ではシステム・ゲート250k、すなわち25万ゲートと謳っています。これは正しい数字だとは思いますが、私のようなゲートアレイ設計者が思い浮かべるゲート数と比べて、いくぶん乖離があるような気がします。

回路を作り込んでデバイスの容量をつかむ
 FPGAベンダが謳う「システム・ゲート」という数字だけでデバイス容量を判断してはいけません。やはり実際に回路を作りこんで、デバイスの能力を感覚的につかむことが大事です。それではデジタルフィルタ回路を組み込んでみましょう。

乗算器は12個用意されている
 デジタルフィルタには乗算器が必須ですが、有難いことにこのFPGAには乗算器がハードマクロ(*)で12個用意されています。ビット数はすべて18x18です。
(*)「ハードマクロ」とは特定用途(この場合は乗算)にしか使えない回路ブロックです。それに対し「ソフトマクロ」とはプログラミングにより、ロジックやDF/Fを特定用途の回路ブロックに仕立て上げたものです。

FPGAはCPLDよりも大規模
 FPGAはCPLD(Complex Programmable Logic Device)よりもかなり大規模なデバイスです。どれくらい大きいかは「FPGAプログラミング」で言及します。

FPGAのディスアドバンテージ
 FPGAは回路が揮発性(電源を切るたびに消えてしまう)なので、電源を入れるたびにパソコンから回路をダウンロードしなければなりません。不揮発性にするにはEEPROMなどを外付けで必要とします。また一般的に、FPGAはCPLDと比べて消費電力が大きくなります。

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