3-02 学習→推論(認識率約97%)

 これから画像セットを使ってディープラーニング(道路標識認識)しますが、カラーボール認識と同様に(この手順)、まずは学習からになります。Google ColabからUntitled1.ipynbといった「ノートブック」を開きましょう。

 train_1.zip(学習用画像セット)をノートブックにアップロードして !unzip で解凍します(図3‐15)。するとtrain_1フォルダが現れます。

図3‐15 train_1に学習用画像

●学習のPythonを実行。Epoch(学習回数)は10回

 gtsrb_float.pyは学習用プログラムです。図3‐16のようにドラッグ&ドロップしてrunコマンドで実行します。

 図3‐17は実行中のようすですが、終了するには20分程度かかると思います(*1)。

(*1)画像数が多いのでepoch=10までとしているが、出来れば30くらい繰り返したい。

図3‐16 道路標識の学習プログラム


図3‐17 学習回数は10回、20分程度かかる

 学習が終わると図3‐18のようにW1〜W6.csv(重み係数), b1〜b6.csv(バイアス)が生成されます。
 同図のようにval_1.zipをアップロードして解凍しましょう。これらは推論用画像になります。

図3‐18 val_1に推論用画像

●val_1に推論用画像

 また図3‐19のようにTestGTSRB.csv(ラベルリスト)、さらにgtsrb_float_pred.py(推論用プログラム)をアップロードします。その後同図のように推論を実行します。

図3‐19 道路標識の推論

正解率の確認

 図3‐20はその結果で、正解率は
97.5%となっています(*2)。同図のようにActual(正解値)とPred(推論値)が緑字または赤字(赤は不正解)で書かれます。

(*2)重み係数とバイアスは学習のたびに変わる(学習する画像の順番がランダムに変わるので)。したがって正解率も微妙に変わってくる。


図3‐20 正解率と推論画像(一部)

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