3-03 未知の画像を推論すると誤認識だらけ

 現状はこの手順、A推論(認識率の確認)が終わったところです。正解率は97.5%となかなか良いのですが、実際の画像に適用できるかどうかは、B推論(実用性の確認)になります。

 withbg01.pngをアップロードします。さらにgtsrb_still_pred.pyもアップロードして実行します(図3‐23)。

図3‐23 画像とPythonをアップロードして実行

未知の画像を推論した結果

 結果は図3‐24のようになりました。これと照合すると、道路標識自体はほぼ正解しています。しかし背景が
誤認識で埋め尽くされており、これでは実用的とは言えません。

図3‐24 背景が誤認識だらけ

●前回と今回の推論の違い

 ここでは小さい画像(30×30画素)を推論して正解率が97.5%でした。それに対し図3‐24では、大きい画像(640×480画素)をブロック(30×30画素)に分割し、全てのブロックを推論しています(*3)。

(*3)ブロック数は20×16=320になる(横方向は2画素ぶんの隙間ができる)

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