7-02 HPF/BPF/BRFの係数を窓関数法で求める

●高域通過フィルタ

 前節で使ったEXCELを開き、VBAウインドウから
Module01を開きます。図7‐20のように gain1 gain2 を入れ替えると通過域と減衰域が入れ替わり、LPFがHPFに変身します(*1)。

(*1)さらに fc1 でカットオフ周波数、Fsampでサンプリング周波数を変えることができる

  図7-20 高い方が通過域になる

●このHPF特性が目標になる

 Module01を実行し、
Putparamシートを見ると、図7‐21のように
高域通過特性(ナイキスト周波数までを見る)になっています。

  図7-21 振幅特性を与える

 後は前節と同様にModule02を実行します。IDFTシートを見るとインパルス応答がHPFのものに変わっています。

  図7-22 coRealの値が変わる。coImagは相変わらず0

 最後にModule03を実行するとKaiserシートにHPFの係数が現れます。

  図7-23 これがHPFの係数

●F特計算は別EXCELで

 C列(カイザー後の係数)をコピーして、このサイトのF特計算用EXCEL(firnorm-fres-io.xlsmのD列)にペーストしましょう。

  図7-24 EXCELファイルをまたいだコピペ

●別EXCELのModule1実行で逆の特性に

 コピペ後、VBAを使って周波数特性を計算すると、図7‐25のように 4000Hz以上を通すHPFになっています。

  図7-25 カイザー窓を施した係数のF特

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