4-04 SDRAM初期化ファイルの生成(シミュレーション用)

●シム開始時にSDRAMにあらかじめ値を置く

 DE1-SoCには
SDRAMが搭載されており、それをフレームメモリとして使用します(図4‐31)。カメラからの画像はいったんSDRAMに書き込まれ、その後読み出してCNN回路に入力します。

 ただフレームメモリゆえに、画像データをため込むのにカメラの1フレームぶん(64ms)かかり、データが出てくるまで長い間待たなければならず、
シミュレーションがとても長くなります。

 そこで同図のようにSDRAMを初期化、すなわちシミュレーション開始時にSDRAMに初期値をロードします。そうすれば最初からデータを読み出せるので、
速やかにCNN推論を始めることができます。

図4‐31 外部SDRAMのシミュレーションモデルを初期化する

●GTSRBテスト画像をもって初期化する

 SDRAMの初期化ファイルはEXCEL+VBAで生成します。TS_misc_gen.xlsmを開いてGTS_hexシートを見ると16進数のデータがあります(図4‐32)。これは最初のシートを16進化したものです。

4‐32 RGB565なので16ビット(16進で4桁)

●VBAからModule06を開いて実行します

図4‐33 初期化ファイルを生成するマクロmakeTextSim_hex

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