コラム31 EXCELでFIRフィルタを実行する(続き)

 横軸のスケールを広げてみます(下図)。LPFによって波形が滑らかになっているのが分かります。


●フィルタ前後の音を聞き比べる

 入力と出力の音をWAVEファイルに変換して聴き比べましょう(コラム32参照)。これが入力、これが出力です。LPFにより音が柔らかくなっています。


●次はHPFをかけてみる

 f-responseシートに戻り、D列にこれをコピペします(下図)。


 周波数特性は下図のように、3kHz以上を通すHPFになっています。


●もう一度VBAで出力を計算

 となりのio-ding44k1シートに移りましょう。出力の計算には再度
VBAのModule2(fir_ding_cal)を実行する必要があります。今度はギザギザだけが残っているのが分かります。


 コラム32に倣って出力の音をWAVEファイルに変換します(この音)。出力は高い成分のみで、「ピーン」と聞こえると思います。

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