3‐05 5, 6層目のEXCEL化(続き)

●5層目もバイアスを1/8にする

 行列乗算の後はバイアス(128個)を加算しますが、この層もバイアスを
1/8にします(理由はこれ)。図3‐47のように各セルをクリックすると数式を見ることができます。

図3-47 
バイアスのレベル合わせ

 plusBias5の行でバイアスが加算されます(図3‐48)。

図3‐48 行列乗算の結果にバイアスを足す

●積和の後は8ビットシフト

 Relu5では正の数はそのまま、負の数は0になります。truncateでは図3‐49のように値を1/256とします(その理由はここ)。さらに31以下に収まるようリミッタが掛けられます。

図3‐49 ReLUからビットシフト、リミッタ


●推論においてDropout関数はスルーになる

 truncateはそのままDrop5となります(Dropoutは学習時のみ働く関数で、推論時はスルーとなるので)。
 Drop5は
128個あり、これが5層目の出力、すなわち6層目の入力になります。Pythonを走らせた際にlay5out.csvが生成されているので比較してみましょう。

図3‐50 truncateをDropout関数にかけてDrop5。推論ではスルーとなる

●次は6層目のEXCEL化

 Drop5(6層目の入力)とW6(6層目の重み係数)が乗算されます(図3‐51)。

図3‐51 行列の乗算結果(6層目)

●道路標識の数が43なので43列

 W6は図3‐52のように128×43の行列になります(Pythonで生成したCSVをコピペ)。6層目も全結合型、入力が128個、出力が43個だからです(これ参照)。

図3‐52 これを乗算すると結果は43個になる


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