4-02 カメラエミュレータROMのHDL生成

●シミュレーション結果もPythonと一致させる

 PythonのプログラムをEXCELに移植した際、このように双方の結果がピタリ一致していることを確認しました。
 今後HDL化→
論理シミュレーションと進みますが、その際PythonやEXCELの結果とシミュレーションとの一致を見る必要があります。


EXCELでは1枚だけしか推論していない

 Pythonでは12630個の画像を推論しましたが、EXCELではそのうちの57番目の画像(図4‐02の
赤枠の信号機の標識)のみを入力画像としています(*1)。

(*1)なぜ57番目の画像かというと、色合いにバリエーションがあって検証用に適していると考えたので。

図4‐02 EXCELの入力は左上の標識だけ(57番目)

テスト画像を使ったシミュレーション

 論理シミュレーションでは図4‐03のような仕組みを考えます。「
エミュレータ」内にはROMがあり、図4‐02の画像が20枚入っています。EMUMODEをHにするとそのデータが選択され、カメラI/Fを通じて推論回路に入力されます(エミュレーションモード)。

 エミュレータはカメラの動作を模倣するもので、同期信号は同一、画像データだけがカメラと置き換わります。


4‐03 GTSRBテスト画像を20枚ROMから推論回路へ

入力が同じならPython/Excelと一致するはず

 この仕組みを作ってシミュレーションを走らせると、図4‐04のようにPythonやExcelと演算結果や途中経過を比較することができます(*2)。

(*2)入力画像も係数も同一、しかも全て整数なので言語が変わろうが必ず一致する

図4‐04 シミュレーション結果(AIN)がPythonと一致。推論ラベルは26


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