15-01 lisa-cropped VBAでHDL自動生成(続き)

●推論パターンROMのHDL生成

 lisa_misc_gen.xlsmを開き、pat0シートを開くと、”GO”が形とられています(図15‐13)。


図15‐13 各セル”1”の部分に色が付けられている


●他のシートにもパターンが書かれている

 lisa-croppedはクラスが7つあることから、表15‐02のように7+1=8のパターンが描かれています。何か信号が認識されればpat0〜6が表示され、何も見つからなければpat43が表示されます。

  表15‐02
パターン クラス 意味
pat0 GO GO 青・直進
pat1 GF GoFoward 青・上矢印
pat2 GL GoLeft 青・左矢印
pat3 ST STop 赤・停止
pat4 SL StopLeft 赤・左矢印
pat5 WN WarNing 黄・注意
pat6 WL WarningLeft 黄・左矢印
pat7...42 使用しない
pat43 何も書かれていない(信号が見つからない時に表示)

●pattern0to42.txtの中身をコピペする

 各パターンを確認後、GTSRBのサイトに倣ってHDLを生成しましょう。GTSRB用のROM_PAT.vhdを開き、lisa-cropped用に生成されたpattern0to42.txtと置き換えます(図15‐15)。


図15‐15 パターンROMファイルは1個

●ニューラルネットワークの形状を共通化するメリット

 本企画では「学習モデルの作成」から始めるので、CNNの形状を「ほぼ共通化」することができます(ここでも言及)。その結果、認識対象が変わっても(GTSRB→lisa-cropped)、変更するHDLは限られ、しかもそれらはVBAで
自動生成できます。

 生成されたHDLだけをQuartusプロジェクトにオーバライトして論理合成→プログラムします。それだけで認識のようすが全く違ってきます(道路標識→信号機)。

 またFPGA+CMOSカメラが2個あれば、2種類の認識を
同時に行うこともできます。さらにホストFPGA(またはマイコン)がそれらを集中管理することも可能です。

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