まとめ
パソコンとFFTモジュールの間にはMicroBlaze(FPGAマイコン)が介在し、UARTやLCDを司ります(テストモード)。


ノーマルモードではA/DからのシリアルデータがRAMに書き込まれます。下図のようにキャプチャ開始→キャプチャ終了→FFT開始→FFT終了、その後MicroBlazeはRAMデータを読出し、パソコンに出力します。


以上で「FFTのVHDL化」は終了です。まとめると以下のようになります。

@C言語・浮動小数点ででFFTを実行する−これが原点です。

AC言語を固定小数点化するーこの結果と@の結果を比較します。

BVHDLで記述してシミュレーション−この結果とAの結果を比較します。

CFPGAに焼いてPCで入出力−この結果とBの結果を比較します。

FFTに限らず、信号処理をハードウエア化するには以上のようなステップで進みましょう。ハードウエア化するメリットを以下に示します。

@高速である−例えばFFTの場合、C言語と比べて10倍以上速くなることもあります。
A並列化できる−例えばFIRフィルタの場合、左右2ch並列で動かせば2倍速くなります。

デジタル信号処理、固定小数点、VHDL、FPGAと聞くと難解で近寄りがたく感じるかもしれませんが、このようにステップバイステップで丁寧に進めば道は開けるはずです。それではまた・・・

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