10-01 conf-2, 3層目のVHDL化(続き)

●conf-2層目はカーネルが3x3

 図10-04は積和演算の部分、出力1チャネルの1画素を計算するのに90ns x 1024 = 92160nsかかります(入力1024チャネル、カーネルが3x3なので)。


図10-04 入力1024チャネル、カーネル3x3なので92160ns(クロック100MHz)

●乗算器を16個並列に動かす

 図10-05は一つの乗算器で出力8チャネルの1画素を計算するようす、92160ns x 8 = 737.28usかかっています。これが16個並列で動くので出力126チャネルの1画素を計算するのに737.28us、19x19画素なので1ラインに737.28us x 19 = 14.00832msかかります。


図10-05 一つの乗算器で8chの出力を計算する

●1ラインはvgg-15層目と同じ

 図10-06は1ラインぶん演算して書き込む部分です。周期はvgg-15層と同じ27.648msになります(14.00832ms+休み時間)。また1画面計算するにはその19倍かかります。


図10-06 1ライン演算して書き込むようす

●relu.outに出力が書かれている

 conf-2層目も出力はテキストファイルに落とされます(図10-07)。19×19画素なので1画面で361行、また出力は126チャネルなのでビット幅は
12bit x 126 = 1512bit になります(この層は1画素が符号付き12ビットになる)。


図10-07 各画素12ビット、符号付きであることに注意

●バッチファイルでデータ並び替え

 上図のrelu.outは各行 12bit x 126 = 1512bit ですが、126は21×6であり、21というのは種族(人、馬、自動車、バイクなど)の数、6というのはBBOXの形状の数です。このデータの並びをVBAでこのように21×6列になっているのを21列に並び替えます。

@EXCELファイル(下のリンク)を開く。
AEXCELファイルの場所にvbaoutputフォルダを作成する。
Bvbaoutputフォルダにrelu.outをコピーする。
CVBAのModule20, 21を続けて実行する。
Dvbaoutputフォルダにsimsort.txtが作成される。
Esimsort.txtとPythonの結果(下のリンク)を比較する。
F図10‐08のようにピタリ一致することを確認する。


図10‐08 どちらもカンマ区切りなのでファイル比較ソフトで比べるとよい

●conf-2層目のファイル類はここ

プロジェクトのアーカイブ
EXCEL+VBA
relu.out
Pythonの結果

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