3-06 白線や縁石の画像を追加して誤認識減らす

 さらに学習用画像を追加します。train_1_hak_ens.zipをアップロードして解凍しましょう(図3‐38)。


図3‐38 白線と縁石の画像を追加

 train_1の下の"41"を見ると白線や縁石の画像が追加されています。

図3‐39 41フォルダに白線と縁石

 もう一度学習をやり直します。gtsrb_float_42.pyを実行しましょう。

図3‐40 学習用Pythonプログラムの実行

●白線も縁石も床クラスとして認識

 学習が終わったら推論です。gtsrb_still_pred_42.pyを再度実行しましょう。
 その結果は図3‐41のようになり、白線や縁石の部分の誤認識が減りました(これと比較)。

図3‐41 誤認識は数えるほどになった

●生成AIを使った既存の画像セットの強化

 KaggleのGTSRBデータセットをそのまま使って学習すると、正解率こそ97.5%でしたが、未知の画像に適用した際の背景誤認識が多く(これ)、実用的ではありませんでした。

 AIで背景画像を生成→背景を床クラスとして認識→床クラス(F)は非表示、といった工夫により、図3‐41のように大幅に誤認識を減らすことができました。


●自力で撮影できなくても生成AIがある!

 今回はアスファルト、青空、樹木などを生成しましたが、例えば雪道、山道、砂漠の道など、自力での撮影が難しい風景でもAIなら自在に生成できます。ぜひ生成AIを活用しましょう!

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