コラム33 FIRのタップ数を増やしてより急峻・複雑な特性
●係数(タップ数)280個のFIRフィルタ
FIRのタップ数を増やすと更に急峻な特性を作り出すことができます。このEXCELをダウンロードして開きましょう。f-responseシートを見ると、下図のようにFIRの係数が280個になっています。 |

●開発タブからVBAを開く
Module1で周波数特性を計算します。下図のようにTAPNが280になっているのを確認して実行。 |

●f-responseシートの右の方のグラフを見る
280タップになったおかげで急峻な特性になりました。2000〜2500Hzにかけて一気に80dB以上減衰しています(140タップは2000〜3000Hzで減衰だった) |

●VBAで出力の計算
次はサイン波の入出力を見てみましょう。下図のようにREADMEシートのB5セルが2000であることを確認し、Module2を実行します。 |

●2kHzはぎりぎり通過域
io-sinwaveシートを見ると下図のように2000Hzは通過しています(0dB)。また遅延は3.16ms程度になります(*1)
(*1)計算式は(280-1)/2/44100 = 0.00316。これ参照。 |

3msを超えた辺りで0dBに落ち着く
●2.5kHzはぎりぎり減衰域
入力を2500Hzに変え(READMEのB5セル)、再びModule2を実行して出力を計算すると下図のように-80dB以上減衰します。この場合も遅延は3.16ms程度です。 |

3msを超えた辺りで-80dBに落ち着く
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